ASD長男、小学校に 七転び八起きブログ

3歳で軽度ASDと診断されたものの、外では頑張れてしまう特性の為に就学相談では通常級判定が出された長男6歳。知覚過敏、睡眠障害はかなりあります。

就学相談⑩ 学校との三者面談

入学前に、学校の管理職の方、教育委員会の方と私の三者面談を行ってくださることになり、連絡待ちに。 この連絡待ちの間にケンの持病からの通院、入院、手術があり、それらに翻弄され、とりあえず落ち着いて、気がついたら2月の半ばでした。

2月ごろまでには、と言われていたのでそろそろか、と待っているものの、連絡はありません。療育の修了式、幼稚園の卒園式が終わり、3月半ば。やはりまだ連絡はありません。そうこうするうちに3月も下旬。さすがに、と思い、思い切って電話してみたのが3月の26日でした。

 すると「なかなか予定を合わせることができずに遅れました。こんな時期までお待たせして済みません」と言われ、3月30日に面談ができることに。どう考えても学校も教育委員会も一番忙しそうな時期で申し訳ない気もしつつ、面談に向かいました。

 教育委員会の担当の方と、小学校の教頭先生と私との面談になりました。実際に就学支援シートに記入してみると、「支援が必要」であるものは一つもありません。やはり困り感が外から見えにくい、伝わりにくい子だなと実感しました。

 支援が必要な項目ゼロの就学支援シートですが、その分、ケンの特性については詳しく書きました。「初めてのことが苦手なので、できることであっても初めてであれば「できない」と言ってしまうことがある、困った時には臨機応変に大人に助けを求めたりはせず、かといって泣き叫んだりせず、ただ黙って涙を流していることが多い…」

この点について教頭先生が、

「あ、わかります。学校体験ということで幼稚園からうちの学校に来られてて、私も見てたんですが、立ちあがって文を読むように言われて涙目になってました。『おうちに帰りたい』とも言ったんですが、先生が最初の一文を一緒に読むと、その後の文章は自分で元気に読んでました。先生が『なんだ、読めるんじゃない!』ってびっくりしてましたね」と言われました。それは初耳で、やはり初めての学校で「おうちに帰りたい」と言ってしまったことに小さなショックを。それでもちゃんと文章を読むところもケンらしいし、一回読んでしまえば急に自信を持って堂々と読めるのもケンらしい…

 

 また教頭先生が「実は卒園式も発表会も見てました。堂々とされてましたね。就学相談の時の心細い感じとは全然違いましたよ」と。

 また、教育委員会の担当の方は療育での修了式を見に来られていたようで、「本当に立派でしたよ。就学相談の時は涙目でしたけど、あんなにいっぱい人がいても堂々としてましたよ」と言ってくださいました。

 ケンの、場所によって態度が大きく違ってしまう特性を両者の方に見ていただけたようでよかったと思いました。

 とりあえず、これをこうしましょう、という具体的な配慮は必要なさそうだが、気を付けて見守る、という形になりました。

 もともと、就学相談を受けることにしたきっかけが学校の先生にケンの特性を知ってもらいたい、という点だったので、当初の目的は達成できたかなと思ただこの時、去年の入学式でもどうしても泣いてしまって園に入れなかったお子さんがいた、という話を教頭先生に聞き、入学まで不安な気持ちで過ごしていました入学式前日に会場を見せていただく、という話も、この時に出ました。結果的にとてもよかったと思います。