ASD長男、小学校に 七転び八起きブログ

3歳で軽度ASDと診断されたものの、外では頑張れてしまう特性の為に就学相談では通常級判定が出された長男6歳。知覚過敏、睡眠障害はかなりあります。

就学相談⑧ 判定の電話

就学相談を受けた翌日には、もう判定の電話がかかってきます。 しかもうちの場合は、子供を幼稚園に送り、帰ってきてすぐぐらいの朝一で電話がありました。

 私の希望は、通常級に通いながら、通級指導を受けること。しかしどのような結果が出ても受け入れようと決めていました。理由は、就園相談の時の担当の方のアドバイス

「あなたのお子さんは、お母さんが手を離せば伸びる。幼稚園では大きく伸びるはず」という言葉がまさにその通りとなったからです。

 そして、電話。

「昨日、あれから実は相当長い時間、ケン君について検討を行いました。入学予定の学校の先生も来ておられたので、その先生のご意見も参考にしながら、実は一番長い時間をかけて検討を行ったんですが、その結果として、こちらの判定としては通常級、となりました」

 

「…ということは、通級指導は受けないということでしょうか?」

 

「はい、通級指導の対象とはならないという判定が出ました。幼稚園の行動観察でも問題なく全体指示が通っていたし、昨日も頑張ってくれました。ただ、ケン君の場合、昨日も涙目にはなっていて、やはり最初は不安が大きいかと思われます。そのため、最初だけ、これは最初の2か月か、もしかしたら1か月はわかりませんが、クラスに補助員をつけることにしました。幼稚園でのことを考えても、ずっと補助員がついていると甘えが出て成長ができないので、あくまでも最初のみです」

とのお話でした。確かに幼稚園では、加配の先生に甘えが出てしまい、担任の先生の言うことはピシッと聞くのに、加配の先生にはふざけた態度をとる、という時期があり、結果加配が外れてから急に成長したことがありました。幼稚園でのこともきちんと教育委員会の担当の方に伝わっているんだ、という安心感を少し感じつつも…

 

「お母さんのご意見や分らない点などはありますか」

「そうですね…親としてはずっと通級希望で来たので、その部分にやはり不安があるんですが…」

「昨日、長い時間をかけて皆さんの意見を総合して、不要ではないかということになりました。ただもちろん、どうしてもだめだった、というようなことになれば、途中から、場合によっては通級指導を受けるということも勿論可能です」

 

とりあえず、後日改めて書面で判定が届きます、その後で相談の機会もありますし、学校側と保護者と私どもの三者面談をこれから設定します、ということで電話は終わりました。が、この「どうしてもだめだったら」というのがどうも腑に落ちず…

 

就学相談が始まった年長の4月ごろから、療育の担当の方が機会あるごとに質問するママさんたちに、「とりあえず普通級で、もしだめだったら途中から支援級、という考え方はお勧めしません。その『だめだった』に行きつくまでにお子さんが大きく傷つき、挫折感を味わい、自己評価が下がります。そういう経過を経て支援級、もしくは支援校に移り、その後二次障害を起こしたお子さんを多く見てきました。逆に、支援級で落ち着いて、そこから普通級、もしくは支援校から支援級、という流れの場合、そのような二次障害を起こしたケースは少ないです」

と説明されているのを見てきました。また私に対しても、「だめだったら、難しい様だったら通級指導、という流れだと、そこに行くまでに挫折感を味わうことになります。ケン君の場合は苦手意識を持ってしまうとその切り替えも難しいです。最初は通級指導を受けて、だんだん不要になってくればそれをやめる、という流れがいいと思います」とも。

 まさに、今までずっとお勧めしないといわれてきた流れに乗りつつあるのでは…

 

 思わず療育に電話して、「このような判定が出たんですが」と相談。

「実は、そういう判定が出る可能性は、こちらでも十分考えていました。ケン君は困り感が外では見えにくい…というか、実際にこちらのクラスでもこの1年で大きく成長しましたから。通級指導については、まずは学校に慣れて、それから必要であれば指導を受けるのもいいかもしれない、ということかもしれませんね。通級は取り出し授業になりますので、ケン君にとっては慣れなければいけない場所が増えてしまうことにもなります。最初はまずクラスに慣れるべき、という判断なのかも」と言われました。さっきの電話のニュアンスではそんな感じはしなかったけど、でも療育の先生のいうことにも一理はあるのも事実かな、とも思いました。

 

続きます。