ASD長男、小学校に 七転び八起きブログ

3歳で軽度ASDと診断されたものの、外では頑張れてしまう特性の為に就学相談では通常級判定が出された長男6歳。知覚過敏、睡眠障害はかなりあります。

年少の時の運動会…

運動会の練習を頑張っているらしいケン。運動会と聞くと、年少時の運動会の思い出が頭に浮かびます。 そして、思い出すだけでも気持ちが沈みそうになります。今と当時とは明らかに違っているけど、その時の気持ちがそのまま蘇ってくる感じです。

 年少時、まだ「外ではきちんとする」というルールができていなかったケンは加配の先生が隣にきっちりついての運動会でした。入場行進の時は手をつないでいたし、かけっこの時は数歩前を先生が走り、ケンが追いかける形でした。ダンスの時も先生がそばにいました。しかし、障害物競争のような、マットで前転をして、平均台をわたって、鉄棒をして、上り板を上ってゴール、という競技では、最初のマットのところで立ち止まってしまい、加配の先生がお手本を見せても黙って首を振り続けるケン。スタート付近にいた園長先生と加配の先生との間でサインのやりとりがあり、ケンはマットを飛ばしてその次の平均台に移ったのでした。

 またかけっこの時もスタートして数秒で立ち止まってしまい、途中からまた走りだしたものの、付近にいた見学者が

「ほら見てあの子。今ゴールした子。やっぱり訳ありだよね」と話しているのが聞こえてしまいました。

 それでも、本人は上り板などを頑張って成功できたということで、休憩時間には「ケン、がんばったよ!」と得意気に言っていて、なんだか余計に悲しい気持ちに。

そして休憩の後のダンスでは、入場の時こそ何とか踊っていたものの、週に2日しか登園していないケンはダンスを覚えきっておらず、途中何度も棒立ちになっていました。運動会の閉会式ではぐずることなく最後まできちんと並んでいたものの、やはり他のお子さんたちが難なくこなしている多くのことをケンができなかったということに気持ちが沈んでしまいました。 

 そこから年長の時の運動会は大きく成長した姿を見せてくれたのですが、この時はそのことを知るよしもなく。メダルを嬉しそうに見せてくれるケンを必死で「すごく頑張ったね!」とほめていました。当時のケンにとっては運動会は初めての経験、多くの人が見ている前で、精一杯頑張ったのだ、と今なら心から思えます。当時はまだ、「どうして・・・」という気持ちが大きかったと思います。