ASD長男、小学校に 七転び八起きブログ

3歳で軽度ASDと診断されたものの、外では頑張れてしまう特性の為に就学相談では通常級判定が出された長男6歳。知覚過敏、睡眠障害はかなりあります。

年長の時の運動会① 最初は微動だにせず…

年長の運動会。すでに加配もなく、幼稚園生活にもなじんでいて、「今年は大丈夫かな」と期待と不安の中、迎えた運動会。担任の先生の話では、苦手だった竹馬やなわとび、鉄棒にも頑張って取り組んでいるとのこと。

 しかし当日は、嵐のような土砂降りの雨でした。雨の場合は、公営グラウンドに併設されている体育館での運動会となります。

 激しい雨の中を何とか体育館までたどり着いた時点で、ケンのテンションは下がり切っていました。

 会場に入ると、そう広くもない体育館、ぎっしりと見学の保護者がまわりを囲み、またギャラリーと子供たちが競技をする場所が非常に近い…今年は初めての運動会、ではないので不安はそんなにないだろうとの予想はあえなく外れました。外の豪雨が屋根を打つ音と、と体育館の周囲を埋め尽くすギャラリーの話し声で館内は音であふれていました。玄関付近も、靴を履きかえる人で混乱し、雨の中長い列ができていました。

 ケンは「怖い」といい入り口付近で固まってしまい、園児の席に行くのもいやそうでしたが、タイミングよく先生が通りかかって一緒に連れて行ってもらいました。

 屋根を打つ豪雨の音の中で運動会は始まり、プログラム1番、体操。ここで、まさかのケンが前に出て、みんなの前で体操をすることに。ケン一人ではなく、6人ほどの子供が前に並びます。ここで私の心の叫び…

「なんでそんなにハードルを上げる!?プログラム1なんてまだ会場の雰囲気になじんでないのに、いきなりみんなの前でやる係なんでハードル高すぎ…!」

 

 しかもこの日は練習を重ねてきたグランドではなく、異様な賑やかさに包まれた体育館での運動会、しかもさっきまで怖いと泣いていたケン…

 心配した通り、体操が始まっても微動だにせず、こわばった顔で直立しているだけ。ああ、やっぱりこうなるか…と思いつつ、私は写真を撮るつもりで手にしていたスマホを片付けました。しかしわざわざ、他の係ではなくここの体操の係になっているということは、今までの練習ではできていたのかもしれません。変化に弱いケンの特性がこんなところで出てしまいました。年長児の時の運動会と同じか…せめてグラウンドであれば、練習通りにしっかりできたかもしれないのに…と私の気持ちも一気に沈んでしまいました。