家での態度と学校での態度との違い
今日もケンは涙目になりながら登校。ただ、下校時に別件で担任の先生とお話しする機会があり、そのお話を聞く限りでは、学校では何の問題もなく過ごしているようです。体育服への着替え、トイレ、給食、本来ならこだわりに引っかかっていた多くのものが、学校では克服できているようです。また友達とも仲良く過ごせているようです。運動会の練習も始まったけれど、人前で踊ったりすることが大嫌いなケンが、頑張ってダンスの練習をしているようです。
その反動か、家では急に「きゃあ!」と甲高い奇声を発したり、姉と衝突したり、ちょっとしたことで激昂したり。軽い癇癪のような状態になることも出てきました。
療育の先生にはこの家と学校での差は以前から相談してきました。
「外では頑張っているから、ある程度家では反動が出るのは仕方がない」
「どうしても、外で頑張ってる分、家では甘えが出てしまう」
「それでバランスを取っている」
と言われ、家での様子はあまり問題とされていないような気もします。しかし私としては、外で頑張りさえすれば、家で不安定であっても構わない、というのはいったいどこまでのことなのだろうと。「内弁慶」という言葉があるくらいなので、定型発達のお子さんにもある程度はあることだとは思うけれど、「内弁慶」で検索すると「内弁慶 発達障害」という候補が出てきます。よく見られる状態なのかもしれません。
今は不安定、とか、軽い癇癪、くらいで済んでいるけど、これから困り感が増えた時に、家庭内暴力といった形で出てくることはないのか。すでに登校渋りとなっているのは、やはり外での「何も問題のない、にこにこして元気なお子さん」という状態にすでにかなり無理があるのではないか、と思えてきます。以前療育で、
「どちらがケンの本当の姿なのかわからなくなる」
といった時に、
「どちらも本当の姿です」と言われました。「外で、そうやって自分で切り替えができること自体、いいことです」とも。
「逆に、家ではお利口さんで、外では問題行動をするお子さんもいて、そのケースも結構大変です」とも言われました。
それは確かに事実ではあるんだろうな、とは思いました。今後放課後デイを続ける中で、もう少しそのバランスがうまく取れるようにしていければ、と言うお話でした。悩みは尽きないけど、早期から療育に通えていた、ということを一つのよりどころにしていきたいと思います。