ASD長男、小学校に 七転び八起きブログ

3歳で軽度ASDと診断されたものの、外では頑張れてしまう特性の為に就学相談では通常級判定が出された長男6歳。知覚過敏、睡眠障害はかなりあります。

家での態度と学校での態度との違い

 今日もケンは涙目になりながら登校。ただ、下校時に別件で担任の先生とお話しする機会があり、そのお話を聞く限りでは、学校では何の問題もなく過ごしているようです。体育服への着替え、トイレ、給食、本来ならこだわりに引っかかっていた多くのものが、学校では克服できているようです。また友達とも仲良く過ごせているようです。運動会の練習も始まったけれど、人前で踊ったりすることが大嫌いなケンが、頑張ってダンスの練習をしているようです。

 その反動か、家では急に「きゃあ!」と甲高い奇声を発したり、姉と衝突したり、ちょっとしたことで激昂したり。軽い癇癪のような状態になることも出てきました。

 

 療育の先生にはこの家と学校での差は以前から相談してきました。

「外では頑張っているから、ある程度家では反動が出るのは仕方がない」

「どうしても、外で頑張ってる分、家では甘えが出てしまう」

「それでバランスを取っている」

と言われ、家での様子はあまり問題とされていないような気もします。しかし私としては、外で頑張りさえすれば、家で不安定であっても構わない、というのはいったいどこまでのことなのだろうと。「内弁慶」という言葉があるくらいなので、定型発達のお子さんにもある程度はあることだとは思うけれど、「内弁慶」で検索すると「内弁慶 発達障害」という候補が出てきます。よく見られる状態なのかもしれません。

 

 今は不安定、とか、軽い癇癪、くらいで済んでいるけど、これから困り感が増えた時に、家庭内暴力といった形で出てくることはないのか。すでに登校渋りとなっているのは、やはり外での「何も問題のない、にこにこして元気なお子さん」という状態にすでにかなり無理があるのではないか、と思えてきます。以前療育で、

「どちらがケンの本当の姿なのかわからなくなる」

といった時に、

「どちらも本当の姿です」と言われました。「外で、そうやって自分で切り替えができること自体、いいことです」とも。

「逆に、家ではお利口さんで、外では問題行動をするお子さんもいて、そのケースも結構大変です」とも言われました。

それは確かに事実ではあるんだろうな、とは思いました。今後放課後デイを続ける中で、もう少しそのバランスがうまく取れるようにしていければ、と言うお話でした。悩みは尽きないけど、早期から療育に通えていた、ということを一つのよりどころにしていきたいと思います。