ASD長男、小学校に 七転び八起きブログ

3歳で軽度ASDと診断されたものの、外では頑張れてしまう特性の為に就学相談では通常級判定が出された長男6歳。知覚過敏、睡眠障害はかなりあります。

相手の気持ちを察しづらいということ2

相手の気持ちを察することが困難、という問題を考えた時に、最近気になるケンの言葉があります。 ケンを叱った時に出る、

「ママはケンの味方じゃないの?!」というものです。

 ケンを叱る時というのは、

●姉ともめて暴言を吐いた

●思い通りにいかないことがあって激昂した

●激昂、癇癪に伴うあれこれ…(ものを床に投げつける、食事中に「もういらない!」と叫んで姿を消す、パソコン部屋に入ってカギをかけて籠城…)

ということが多いです。逆に、明らかに危ないことをした、とか、お友達に迷惑をかけた、というような例は少ないです。

(最近はこれに、勝手に/約束を破って外で遊ぶ、が加わりつつあるので、これは明らかに危ないことですが)

 

 その為か、本人としては叱られている理由が納得しきれていないのかな?と思っていました。だから「味方じゃないの?」と聞くのかなと。

 癇癪を起こすときには本人なりに何らかの理由があるし、姉ともめた時にも当然、何らかの理由があります。

 本人は、「自分は被害者側なのになぜかママにまで怒られた!」と思っているの

 それで、味方じゃないのかと聞かれた時は「ママはケンの味方だけど、今はそういう話をしてるんじゃないよ。ケンがこういうことしたからママが怒ったんだよ。携帯は床に投げたら壊れるんだよ」などと言ってきましたが。

 

 昨日、ケンが公文の宿題をベッドの上にまき散らしていて、それを片付けるように言うと、たまたま目についた空いている大きめの洗濯籠を持ってきて「そうだ、この籠を使ってママの本棚を片付けてあげるよ」と。(以前から、本棚を片付けたい、と言う話をし、ケンが一度自分なりのやり方でそれをしてくれた時にはお手伝いありがとう、と大いに褒めたことがありました)

 

 

「もう寝る時間だから今から本棚には触らなくていいよ。ケンはこの紙を片付けて」と言っても「本棚を片付けてあげる」と主張し、そのうち二人の間でやりとりがヒートアップし、「本棚はいいから。公文の紙を片付けてもう寝るよ!」と私が強めに言いました。ケンはそこで

「ママはケンの味方じゃないの?」と。

 

 「だって今から本棚の片づけなんかしたら1時間はかかるでしょ?明日は学校だから、もう寝る時間だからこの紙を片付けて寝ようって言ってるだけだよ」と言うと、

「じゃあもう、ケンもママの味方じゃないから」と怒っていました。

かな、と受け止めてきました。

 

 ケンを寝かしながら考えていたことは、本人は理由が納得できる、できないの次元にはまだ達していないのかな、ということでした。

「ママが怒った」→「ママは僕のこと好きじゃないんだ」「ママは僕の味方じゃないんだ」というルートでしかとらえていないのだろうな、と。

 

 「せっかく、ママのお手伝いをしようとしたのに、怒られた」と言う理不尽な気持ちを持たせただろうことは、私のやり方にまずさがあったとも思います。だからここで言うべきことは、「こうこうこういう理由だから私は怒っている」ということではなくて、「ママはケンのことが大事だし、ケンの味方だよ。ケンが明日の朝起きられなくなったらかわいそうだから、やめようっていってるんだよ。お手伝いしてくれるって言うケンの気持ちは嬉しいよ」という方向で伝えることなんだろうな、と。

 

 この部分を私がきちんと伝えられていないから、叱るたびに「味方じゃないの?」と聞くんだろうな、と思えます。せっかくの優しい気持ちを、逆方向の怒りへと変えてしまわないように、まだまだ手さぐりの日々です。

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