自閉症スペクトラムとオセロ
昨日の夜はしばらくぶりにケンとオセロをしました。
ケンは幼稚園の頃オセロを覚え、姉や私、療育での先生たちと対戦してきましたが、非常に強いです。
オセロは先を読む力、相手の心理を読む力などが必要で、ケンの特性上、苦手かと思っていました。習い始めたばかりの頃はななめの並びを意識することができなかったりもしていましたが、見る間に腕を上げました。ハンディは最初からつけたことがありません。今では私はほぼケンに勝つことができない状態です。療育の先生たちにも軒並み勝利し、一人、オセロが大好きという先生とだけは互角に戦っています。
最初はけちって100円均一のミニオセロを使っていましたが、あまりにやりにくいので大きなものを買いました。しかし療育では逆に、「手先の細かい運動を」ということで、あえてミニオセロで対戦したりしてくれていました。
私の友達でオセロや将棋などのゲームが得意で大好きという方がいるので、彼女に頼んで対戦してもらいましたが、「負けそうだからハンディがつけられない。本気で勝負してる」と言われ、惜敗。ケンは「強い人とバトルすると楽しい!」と負けても楽しそうでした。
療育の先生に聞いてみると、オセロの並び方をパターン化してデータとして多数蓄積していて、それを活用できているのではないか、との話でした。
得意なことは一つでも多い方がいいし、何よりオセロを知っていることで、姉や私と本気でお互い楽しく遊べるし、年上のお子さんと遊ぶこともできます。先の展開を予想する展開にもなりそうです。
小学校入学を控えて本気でオセロ教室に通わせようか、と考えていた頃に、将棋に出会い、一気にそちらにはまってしまいました。一時は「オセロつまんない。将棋の方が面白い」とオセロをやりたがらなかった時期も。それでも今ではときどき私と対戦し、「もっと強い人とバトルしたい」と言っています。
自閉症スペクトラムとオセロ。意外と相性がいいのかもしれません。