ASD長男、小学校に 七転び八起きブログ

3歳で軽度ASDと診断されたものの、外では頑張れてしまう特性の為に就学相談では通常級判定が出された長男6歳。知覚過敏、睡眠障害はかなりあります。

自閉症スペクトラムと将棋

 ケンがオセロの次にはまったのが将棋でした。

 これはもともと、「こどもチャレンジ」の兄弟として「どうぶつしょうぎ」というものがあったことがきっかけでした。

 実は私は囲碁は子供の頃やっていましたが、将棋は全く経験がありませんでした。でも、ケンと二人でこの「どうぶつしょうぎ」というものをやってみるとシンプルでいながらかなり奥が深く面白いことを発見しました。

 そこで年長のお正月に一念発起して子供でもできそうな将棋を買い、私がまず将棋を勉強し、それから姉とケンに教えました。

 購入した将棋はドラえもんのイラストが描かれており、コマを動かせる方向も矢印で明記されているので、漢字が読めない幼児でも遊べる、というものでした。

 最初は5ます×5ますのミニ将棋から始め、そこから歩なし将棋、将棋と進めていきました。

 おそらく私も相当将棋が弱いのだと思いますが、最初のゲームから50回目くらいまで、私はケンに3勝47敗くらいでした。(最近少し勉強して、10回に1回くらいは私も勝てるようになりました)

 

 将棋もおそらく、特性と意外と相性がいいようです。先の先を読んでコマを打っていることがよくわかります。

 オセロや将棋が好きな私の友人も再び対戦しに家に来てくれました。集中して取り組み、最後に「参りました」と頭を下げたケン。集中力、思考力を高めることはもちろん、勝ち負けにこだわりがちな特性を持つケンには、「負けを認める」経験は何よりの効果となりました。同時に、忍耐力や最後まで粘る気持ちなども育まれそうです。

 

 この友人の中学生のお子さんとも将棋をして、「あのお兄ちゃんまじ強かった~でもやっぱり強い人とバトルする方が楽しい」と鼻息を荒くしていました。初めての人、共通の話題もない中学生相手でも、将棋をすることでともに時間を過ごせることも素敵だなと思いました。

 

 私にとっても、ケンと将棋をするひとときは、ケンを叱ったりイライラすることなく、楽しく向き合える時間となりました。将棋教室などは、今の段階では「新しい環境」として負担を増やす可能性があるので考えていないけれど、これからも続けていきたいと思っています。

 

 

 

 

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