ASD長男、小学校に 七転び八起きブログ

3歳で軽度ASDと診断されたものの、外では頑張れてしまう特性の為に就学相談では通常級判定が出された長男6歳。知覚過敏、睡眠障害はかなりあります。

就学相談 ①就学相談を受けた理由 当時の困り感

 年長になると、療育では「就学相談」とい言葉が飛び交うようになります。

 通っていた療育センターではまず4月末に、就学相談説明会というものが開かれ、地域の教育委員会の担当者の方が来られて説明をしてくださいました。私も他のママさん達と一緒にそこに参加しました。

 年長児4月末の段階でケンは、

●幼稚園は加配なしで通い、特に問題はないと言われている。自傷他害、多動は見られない。

●知的な遅れは見られない。ただしウィスク検査では典型的な凹凸がある。それでも全体として100を超えている。

●全体指示は通る。

●友達とも楽しんで遊ぶ。ただし言葉づかいがテレビのヒーロー戦隊のヒーローの言葉を真似してみたり(遅延エコラリア?)、変にえらそうだったり、上からだったりすることがある。相手の気持ちを考えず、自分の気持ちを押しつけてしまうことがある。

●感覚過敏はあるが、「集団ではきちんとしたい」というこだわりがそれを凌駕しており、園では特に問題になることはない。

●↑ここでかなり無理をしているため、家では怒りっぽい。兄弟に対してすぐに切れてしまう。母親に対しても非常に反抗的。逆に父親には一切反抗しない。

●初めてのことに対して不安が大きく、固まってしまうことがあるが、何とか一回目をやることができれば、たいていのことはうまくこなせるので、二回目以降は問題なくこなすことができる。

 

 という状態でした。外から見る限り「いつも穏やかで、にこにこしていて、優しい子」だと言われていました。しかし地雷がたくさんあることに変わりはなく、家ではかなり問題行動のある子でした。また学校で「初めてのこと」にぶち当たらないよう、家で少しずつ先回りをして準備している部分もありました。

 

 こういう子供なので、

●学校で頑張りすぎている分、心の負担が重なり、いつか二次障害となるのではないか。

●家での問題行動も、今は「口答えばかりする」というレベルだが、そのうち家庭内暴力という形で出てくるのではないか。

●友達づきあいも、今はともかく、数年後には難しくなるのではないか。

●そもそも、全く初めての小学校。最初はかなり難しいのではないか。

 

という不安がありました。

一方で、

●勉強は好き。

●幼稚園で大きく伸びたように、集団の中で頑張ることで成功体験を積むことができれば、うまくやっていくことができるのではないか。

●最初の部分をのりきることができれば、後は何とかこなせるのではないか。

という思いもありました。

 結果として、私の希望は、普通級に通いながら、通級にも行く、というものでした。そして4月から通級に行く為には、やはり就学相談が必要ということがわかりました。ただし、4月からにこだわらなければ、入学後に先生に相談してもいい、という説明がありました。