ASD長男、小学校に 七転び八起きブログ

3歳で軽度ASDと診断されたものの、外では頑張れてしまう特性の為に就学相談では通常級判定が出された長男6歳。知覚過敏、睡眠障害はかなりあります。

運動会「がんばらないといけない」というこだわりと、「がんばりたい」気持ちと…

 今朝もケンは「怖い」「運動会怖い」「ママとバイバイしたくない」と言いながらもなんとか登校しました。

 そして登校グループのお友達と帰宅している時まではものすごく上機嫌に見えましたが、帰宅すると一気に不安定に。

 

 「水飲みたいからコップ取って」と頼んできて、その時に私が何かをやりかけていたので「ちょっと待って」というと、みるみる顔がゆがみ、泣き始める。一事が万事そんな感じで、常に泣いてるか怒っているかという状態でした。

 

 今日は療育で放課後デイの日だったので出かけ、帰りに2回だけポケモンガオーレをして遊び、給食でおいしかったというヤクルトを買って帰宅。少し落ち着いたようですが、一触即発の状態は変わらず。宿題も雑な感じでやって早々と寝ました。

 昨日、練る前に布団の中で落ち着いて過ごすひとときに「運動会のどこが怖いのか」ということをじっくり聞きだしてみました。

●初めてだから怖い。

●みんなの前でダンスするのが怖い。

●ダンスの音楽がとても大きな音で、うるさい。

●応援合戦の太鼓がうるさい。

●先生の話し方がきつくて怖い。

●時間割では算数とか国語なのに体育になるのが嫌。

 

 初めてのことが苦手で、人前で何かすることが苦手、聴覚過敏があり、ルーティンを好むケンとしてはまさに妥当な内容。

「でもがんばってちゃんとしないといけないから、ちゃんと練習してるよ」と言います。

 

 息子は感覚過敏や特性でものすごく負担に感じることがあっても、同時に「集団での指示にはきちんと従わなければいけない」というルールにも厳格で、これもほぼこだわりの一つとなっています。本人の中でこれは感覚過敏による不快さがあったとしても守るべき厳格なもので、不快さに耐えて必死に頑張ります。一見、「がんばったからできた」ように見えるけど、疲労感やストレスはかなりのものがあるようです。

 

 もちろん本人にも、純粋に「がんばりたい!」と言う気持ちはあるようです。結果、がんばりたくてがんばっている部分と、がんばらないといけないというこだわりからがんばっている部分が両方ともある感じです。そのため、終わってみると達成感や自信と同じくらい、疲労感やストレスが残る…そして家で荒れる。年長の運動会、発表会の頃からこの流れでやってきた気がします。それでも、発表会では舞台にずっと出ている役をこなしたし、成功体験の積み重ねもあって、純粋な「がんばりたい」気持ちも成長してきているのでは…と感じています。

 

 幼稚園の運動会の練習も、発表会の練習も、先生からは「ものすごくがんばってやってますよ!何の問題も出てないです」と言われてきたし、今回も学校から何か困ったことがあったというような連絡はありません。しかしその分、家で荒れる。この心の負担は目には見えないけれど、本人の中で蓄積し続けているのでは…という一抹の不安を抱いています。家で休めたり、発散できるような環境を作ってあげることが今は大事と思って努力してるけど、それだけでいいのかな…不安は尽きません。