付き添い通学のいいところ
現在のところ私は毎朝ケンを下足室まで送り、帰りも学校の正面にある交差点のあたりまで迎えに行っています。
時節柄、子供を送り迎えする親御さんは結構多いようです。行きだけでなく帰りも、途中までお迎えに来ている方と顔なじみになったりしています。
ただ、ほとんどの親御さんは校門までの付き添いです。最初は皆、下足室まで付き添っていたけど、次第に校門、もしくは学校前の交差点のところまででバイバイするようになったようで、下足室まで来る親御さんの数はどんどん減ってきています。
見る限りでは、特別支援級のお子さんの親御さんがほとんどのようです。学校の規則がどのようになっているのか、その部分についての話はなかったのでよくわからないけど、下足室までついていくことについて誰かに何かを言われたことはありません(付き添いは校門までですよ、等) 門の所には守衛さんもいて挨拶をされていますが、一切何も言われたことはありません。そのあたりは臨機応変で、基本的には校門までだけど、必要なお子さんの場合は別にかまわない、と言う感じになっているのかなと思います。
そういうわけで、小学生に交じって毎日校門から下足室まで歩き、またそこから一人で子供たちと逆流しながら校門を出て、帰宅しています。
正直、他の親御さんがほとんどいない状況で、肩身が狭かったり、気持ちがつらくなることもあります。
が、いいこともいくつかあります。
まずは、同じ方向の登校班の1年生たちと顔なじみになったこと。集団下校は最初の1か月だけでしたが、朝もだいたい途中で会うし、帰りもなんとなく一緒にグループで帰ってきているようです。
毎日のことなので特に女子3人とはすっかりなかよしになり、毎朝姿が見えると「ケンのママ~」と走ってきてくれます。帰りも、合流すると真っ先に女の子たちが駆け寄ってきてくれます。男子たちはちょろちょろとふざけながらの帰宅ですが、女子たちは色々なお話をしてくれます。
「明日の明日は誕生日なんだよ」とお話してくれる子、
「さっき転んでここ擦りむいた」と見せてくれる子。
そして女子たちの中でのケンともう一人の男子の立ち位置もよくわかります。
ケンは隣のマンションに住む同級生の男子とふざけながらの帰宅なので、たいていは女子たちに注意されています。「ケン!○○(友達の名前)!走ったらダメって先生が言ってたよ!」と注意してくれる女子たち。
それから、友達と一緒にいる時のケンの様子もわかります。ケンはとにかく楽しそうです。友達の傘が裏返ったと言ってはみんなで爆笑し、ダンゴ虫がいたといってはみんなでしゃがみこんで追跡しています。帰りはほとんど私のお迎えは必要なくなってきた気もします。ただ、学校の放課後クラブに入っている子が多く、日によっては急にケン一人になることもあるので、もうしばらくは続けようかと思います。帰りは手をつなぐこともなく、少し後ろから見守っている感じです。
そして、いろんな親御さんとも知り合えたこともよかったです。立ち話をしたり、挨拶をしたりする程度のお知り合いもたくさんできました。休日にその辺を歩いていると「あ、ケンくーん」を手を振ってくれる方も増えました。このまま涙目にならずに登校することができ続ければ、それが何よりだと思っています。