「怖い」と言う感情①
本当は今日6月1日から、ケンは校門で私とバイバイして自分で下足室に行く約束になっていました。 が、今日はいつものお友達と道で会えなかったこともあり、校門が近づくにつれ無口になり、涙目で「無理。怖い」と。
ここで私がこだわって登校渋りを再開させても困るし、悩みましたが普段通り下足室まで付き添いました。やっぱり、登校渋り対策に作ったルーティンがここにきて足かせになっている気がします。
家庭内では、喜怒哀楽の中では「怒」の感情が強いケンですが、そもそも一番強い感情は「怖い」というものです。
ケンの場合は、「怖い」と言う感情に特性がよく表れている気がします。
●ケンは新しいこと、新しい場所をとりあえずまずは怖がります。公文式に通い始めた時も、運動療育に通い始めた時も、幼稚園も小学校も最初はとにかく「怖い」と言いました。給食が始まった時も、給食当番が初めて回ってきた時も、掃除が始まった時も、登校前にしばらく「怖い」と言っていました。
●いつもと違うもの 私が寝る前に髪を結んでいたゴムをほどくと、「怖い」と言います。メガネをはずしても「怖い」と言います。髪を切っても「怖い」と言います。
●見慣れないもの 3歳の頃までは新しい服を着せようとすると「怖い」と言っていました。また食べたことのない料理等は今でも時々「怖い」と言います。まず人に味見させ、どういう味か詳しく聞き、それでも食べないことが多いです。
●形があるべき状態ではないもの 割れたおせんべい、こげ色のついた肉、端が破れたトルティーヤ、割れて半分になっているチップス、揚げた時に変にねじれた形になっているチップスなど、もともとの姿、あるべき姿(ケン目線)ではないものは食べません。3歳くらいまではそれらをも「怖い」と言っていました。
●ルーティンの変更 今日のように、今までこうやって来たことを今後こうしましょう、と言う変更を怖がります。幼稚園の時も最初は園舎まで付き添い、その後門までの付き添い、と変わった時に「怖い」と拒みました。ただ、園では門に園長先生がいて、二日間、手をひいて園舎まで連れて行ってくださいました。三日目にはもう慣れて自分で園舎まで行きました。学校ではそういうきっかけをまだ求めている状態です。
●音 ケンはトイレを怖がり、今でもきちんとドアを閉めて密室にすることができません。その理由を聞くと「音が怖い」と答えます。
●暗闇 暗い部屋も苦手です。夜は寝るまで電気をつけています。
続きます