主人まで義兄と起業する気になっている(恐怖でしかない…)
昨日の件の続きです。
その後、帰宅した主人に義兄のこの件を聞いても「兄貴に伝えてはおいた」とかあいまいな返事しかしないので、これまでの経験上かなり嫌な予感がして、悪いこととは知りながらもラインのチェックをしてしまいました。最近は主人は義兄にお金を貸すことで私に何か言われるのを煩わしく思い、何も言わずに貸していることが多いです。そのため、ラインを見ると余計にストレスになるので長らく見ることはやめていましたが…
嫌な予感がしてどうしても見てしまったのですが、結果は予感のとおりでした。どうしてそうなったのか、主人も義兄と共に起業する気になっていて、色々と下準備をしている様子。
下準備といっても義兄はとにかくお金がないし、クレジットなども限度額に達していて、融資などももちろん下りない状況。何百万といったものに手を出せるはずもなく、せいぜい何十万の単位ではあるけれど、うちには大金です。
そして主人は以前にも、故障車を購入して修理させて販売する、という副業をやっていたことがあるのですが、見事に失敗しました。
その時理解したことは、商才があるなし以前に、この人に起業の才覚はないな、ということ。
主人はおそらく特性上、決められた仕事を着実に、正確に、粘り強くこなすという点は得意であり、中小企業ながら正社員として働いています。でも、自分で考えて仕事を動かすには、思考パターンが単視眼的すぎるというか、一度に一つのことしか考えていない、目の前のことしか考えていない、という問題があるのです。
例えば、故障車を購入して修理して売るという作業では、故障車の値段、修理にかかる費用、販売価格、にしか注目していません。それ以外でも、その時の為替の動きとか、中古車市場の動向、輸出業者が購入する場合の関税、材料の価格(新しいモデルであれば、材料は中古でも高い)、車のはやりすたり、など考慮すべきことはいくらでもあるのに、それらが見えない。そして知人の修理関係者と契約を結んだものの、相手のいうことをうのみにしてしまうので、だまされたり、適当な修理で済まされたり。要は相手に軽んじられてしまう。
誰かに、「今はこのメーカーのこの車が流行っている」と聞くとそれに飛びつき、また誰かに「こういう種類の故障車はもうかる」みたいな話を聞くとまたそれに飛びつきます。
そして思い込みが激しいので、「絶対にこの車は〇十万で売れる」と思い込むと、売れない可能性、と言うものを考えることができません。
そして結果、費用ばかりがかかり、十分に修理がされていない為に中古車市場でも低く査定されたり、ひどい場合はメーカーに再修理を頼んでからの出品となったりして、それでも結局売れなかったり、当初の予定とはかけ離れた低価格で売れたり、の繰り返しでした。
その当時は私の仕事がかなり多忙で、収入も多かったのですが、せっかく入った給与が主人の副業の赤字補てんにそのまま消えることもしばしば。幸い、本業の方はきちんと続けていたので生活はできましたが、副業やってよかったことなど何もありませんでした。
ここしばらく、私の仕事が低調なこともあり、副業に回すお金がない、ということで、幸いなことにこの副業はしばらくやめていたのですが、ここにきて義兄と一緒にまた副業を始めようとしているようです。私の仕事の先行き不安が主人を焦らせてこういう決断に至らせたのかな…恐怖でしかありません…