ケン、道で行方不明になる… - ASD長男、小学校に　七転び八起きブログ

　昨日の放課後、珍しく姉とケンとの3人で、歩いて買い物へ。普段は自転車でどこでも行ってしまうのですが、昨日はケンの姉も同行したため、久しぶりに歩いて行ったのでした。

　帰り道、土曜日にお隣のゆう君と遊びたいという話に。私は午前中、PTAの用事があったので、お昼からならいいというと、「ママがいない間もケンはゆう君と遊んでる」と。しかし、ゆう君ちで遊びだしてもすぐに二人で外に飛び出してしまい、ゆう君のママに申し訳ないので、午前中はダメだという話をしていました。

　「いつも約束を破って外にいっちゃうんだから午前中は無理。昼からみんなで公園に行こう」と言っても、

「今度はちゃんと約束守るから」と。

「今まであれだけ約束守れなかったんだから、そんなこと言われても信じられないし、ママも家にいなくてすぐに追いかけられないからだめ」というと、

「信じないなんてひどい！」と。

「今まで何回も約束したけど、毎回毎回約束やぶって二人で外に飛び出したでしょう。ちゃんと約束守ってたら、今回だってママはいいよって言ってたよ！」と怒ると、急に前方に走り出しました。

　おそらくかんしゃくの新たなパターンとして、本人も道を知っていることもあり、一人で走っていってしまったようでした。

　荷物をたくさん持っていて走れなかったこと、家からそれほど遠くもない、道も知っている場所だったことで、その場で走って追うことはあきらめ、できるだけの早足で家に向かいました。

　家にまっすぐ帰ってくれることを期待していたけど、家に戻るとケンはいませんでした。どこかで脇道に入ったかして、追い抜いてしまったと思い、すぐに自転車に乗ってきた道を戻りました。かんしゃくを起こしている状態で正しい判断がどこまでできるかわからず、家の近所とはいえ、変なところに迷い込んで迷子になってたりしたらどうしようと焦りながら走っていくと、向こうからケンが走ってくるのが見えました。

　私の姿を見てUターンして逃げようとしたので一気に感情が爆発してしまい、大声で

「今ここで逃げたらパパにこの場で電話するよ！」と怒鳴りました。

「じゃあケンはおうち帰るからママはあっち行ってて」とか言い出しましたが、

「これ以上ごちゃごちゃ言ったら今すぐこの場で電話して全部話す！」と我ながらすごい剣幕で怒鳴り、私の剣幕に驚いておとなしくなったケンを連れて何とか帰宅。

　どこに行っていたのかをまず聞くと、

「このままだとママに怒られるって思って、ママの好きなお菓子を買おうと思ったけど、お金持ってないから、ママの好きなお菓子を見つけて、それを教えようと思ってお店の前でママを待ってた。」と。

　店に入っている間に私たちが店の前を通り過ぎ、行き違いになったようでした。

　突っ込みどころが多すぎて何からどう説明しようか一瞬迷いましたが、とにかくお金もないのにお店に入らないことをまず改めて言い聞かせました。そのつもりはなくても、お店のものを手に持ったまま外に出ていたら、泥棒になっていたこと（今回はお店のものは手に取らずに外にでたようでした）、店にいる間にママが入れ違いになるかもしれないんだから、そういう時に勝手に店に入らないこと、そしてまずは勝手に走って行ったりしないことを時間をかけて話しました。

　「あそこの道は知ってるから家に帰れると思った」とも言っていましたが、二度とそのようなことはしないと約束はさせました。かんしゃくがどういう方向で出るのはこれで2度目、前回は放課後デイの帰り道でした。

　私の態度も反省点が多かったと思いました。父親の名をこういう時に出すのもどうなんだろう…効果はあったけど。一気に疲れてしまった買い物となりました。今後しばらくはケンと歩いて買い物に行く気はしなくなりました。こういう衝動的な動きは、ASDの特性というよりはADHDの特性である気もするけど、少しはその傾向もあるのだろうかと心配にもなります。