スーパーで嫌な気持ちになったこと
昨日、ケンが学校から帰る前に近所のスーパーに買い物に行っていました。
するとスーパーの一角から、何やら防犯ブザーの音を高くしたような、すごく耳にさわる音がずっと聞こえていることに気が付きました。
声はだんだんこちらに近づいてきていて、見ると、4歳か5歳くらいの西洋系のお子さんがベビーカーに乗ったまま、叫んでいるのでした。
息継ぎの時にわずかに音が止る以外、息が続く限り叫び続けているようで、かなりな声量でした。
周りの人たちは明らかに戸惑って、そのお子さんと親御さんをちらちら見ていました。お母さんはというと一切気にならないようで、笑顔で買い物を続けている、ように見えました。
けれど、その年でベビーカーに乗っていること、この絶え間ない叫び方、等を考えると、私の考え方の癖になってしまっているのかもですが、何か特性を持っているお子さんでは?と思ってしまいました。お母さんが一切気にしていないのは、本当に気にしていないのか、あるいはここでとめるとさらにパニックになると分っていて、あえてもう対応していないのか。
私も、ベビーカーに乗せたケンが大パニックになって泣きわめいている時、いったん場所を変えるしかない、とひたすらベビーカーを押して歩いていたことはよくありました。(さすがに店で買い物はしないけど、でも買い物中にそうなっていたらどうするべきだったか)はたから見ていると抱っこして泣き止ませればいい、道路でうるさい、と思われたかもしれないけど、そこで抱き上げてもさらに火に油になるだけ、と経験で分かっていたので、とにかく場所を変えよう、あるいは家に帰ろう、と泣きわめくケンを乗せたまま急ぎ足で歩き続けたことは何度もありました。
もしかしてそういう状態なのかもしれない。あるいは、本当に気にしていないのかもしれない。その場合はまだ子供の特性に気付いていないのかもしれない…
色々なことを考えつつ買い物をしていると、女性が店員さんに苦情を言っている所に遭遇してしまいました。
「ほんとにうるさいの!キーキー言ってもう我慢できないの!」と怒る女性と、
「まだ赤ちゃんみたいなお子さんですから」とその場を収めようとする店員さん。
「親はがん無視で平気で買い物してるのよ!みんな迷惑してるの!」とその女性がさらに激昂しているのも聞こえました。
確かに声量も大きく、もしあのお母さんが「うちの子は元気いっぱいね」くらいにしか思わず、何も気にしていないのであれば、やはり少しは注意するそぶりだけでも見せるなどしてもよかったとは言えます。しかし、本当にそうだったのかどうかは他の人にはわからないことです。逆に、単に「叱らない育児」として大声で叫んでも放置しているのであれば、それはそれでお子さんの将来を考えるとかわいそうでもあります。
なんだかまた気持ちが重くなって、スーパーを後にしました。